ご存知ですか?!~「著作権」と「肖像権」~

ご存知ですか?!~「著作権」と「肖像権」~

こんにちは!広報戦略委員会の広報宣隊ツタエルンジャー、レンジャーゴールドこと山口です。青年会議所の事業に留まらず、企業・団体・個人等で様々な事業(イベント)を行う上で欠かしてはならないことの一つが、「著作権」や「肖像権」を侵害しないように気を付けることです!ルールに則った形で事業実施をする必要があります。今回は少々とっつきにくい「著作権」と「肖像権」について深堀をしてみました。少々固めのお話しになりますがとても重要ですので是非ご覧ください!

 

著作権の侵害

人の著作物は法律で保護されています。勝手に音楽を私的利用の範囲を越えて使ったり、文章や画像を引用の範囲を越えて使用すると違法行為になります。せっかく、社会のために良い事業をしても手段に違法性があったら台無しですので、法律違反をしないように気を付ける必要があります。

 

音楽使用の留意点

音楽を使用する場合は、ジャスラックの管理しているものであれば、ジャスラックから許諾をえれば使用することができます。個別に音楽の著作権者と交渉しなくて済むので、音楽を使用したいときにはジャスラックに申請しましょう。なお、著作権法38条1項における非営利活動における音楽使用に該当する可能性もありますので、ジャスラックに相談してみるといいでしょう。

 

著作権法第38条1項

公表された著作物は、営利を目的とせず、かつ、聴衆又は観衆から料金(いずれの名義をもつてするかを問わず、著作物の提供又は提示につき受ける対価をいう。以下この条において同じ。)を受けない場合には、公に上演し、演奏し、上映し、又は口述することができる。ただし、当該上演、演奏、上映又は口述について実演家又は口述を行う者に対し報酬が支払われる場合は、この限りでない。

 

画像、写真の使用上の注意点

画像や写真にも著作権があります。インターネットからダウンロードしたものを資料につかうのはリスクがあるので極力控えた方がいいでしょう。

東京地方裁判所平成27年4月15日判決

識別情報や権利関係の不明な著作物の利用を控えるべきことは, 著作権等を侵害する可能性がある以上当然であるし,警告を受けて削除 しただけで,直ちに責任を免れると解すべき理由もない。

 

フリー素材を使う際にも、多くの場合は一定のルールがあるので、使用する際には十分に条件を読んだ上で使用する必要があります。フリー素材で有名な「いらすとや」等のイラストは、商用利用も可能ですし、クレジットも不要ですが、使用には制限があったりするので注意してください。

 

文章の使用

文章も引用として使うことは可能ですが、引用はあくまでも適切な範囲で行う必要があります。引用が大半で、解説がわずかな場合は引用とはみとめられません。

著作権法32条

公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。

※この文章は、引用した条文よりも本文が短いですが、そもそも法律は自由に使用できるので問題ありません(笑)

 

肖像権について

事業などで、録画をした際に参加者や群衆の顔が写ることがあります。その個人を特定できる情報が公開されたときに、肖像権の侵害が問題となります。肖像権とは、勝手に写真をとられたり、公表されたりしない権利となっていますが、特定の法律で保護されている権利ではありません。(難しくなりますが)憲法の幸福追求権で保護されていると解釈されているので、侵害行為は刑事事件にはなりませんが、不法行為として損害賠償の対象となる可能性がありますので注意が必要です。

 

平成17年11月10日 最高裁判所第一小法廷

人は,みだりに自己の容ぼう等を撮影されないということについて法律上保護されるべき人格的利益を有する。

もっとも,人の容ぼう等の撮影が正当な取材行為等として許されるべき場合もあるのであって,ある者の容ぼう等をその承諾なく撮影することが不法行為法上違法となるかどうかは,被撮影者の社会的地位,撮影された被撮影者の活動内容,撮影の場所,撮影の目的,撮影の態様,撮影の必要性等を総合考慮して,被撮影者の上記人格的利益の侵害が社会生活上受忍の限度を超えるものといえるかどうかを判断して決すべきである。

また,人は,自己の容ぼう等を撮影された写真をみだりに公表されない人格的利益も有すると解するのが相当であり,人の容ぼう等の撮影が違法と評価される場合には,その容ぼう等が撮影された写真を公表する行為は,被撮影者の上記人格的利益を侵害するものとして,違法性を有するものというべきである。

裁判所の判断としては、総合的に考えて、社会生活上の受忍限度(我慢できるとされる限度)を超えるかどうかを判断するとなっています。観客の顔をモザイク処理すれば個人を特定できないので肖像権の侵害の可能性はなくなるので、そこまですればトラブルの危険性はゼロですが、一般的には、公開された場所で群衆として映っている分に関しては問題となりにくい、とも考えられています。

したがって、メインの被写体となりうる事業参加者には事前の許諾をとっておけば、観客が一部写りこんでしまったとしても問題となる可能性は低いです。

まとめ

著作権や肖像権について正しい知識をもって、侵害行為をしないようにすることはとても重要です。逆に、勘違いで過剰な自主規制をして表現の幅を狭めたり、PRが十分にできないのも、とてももったいないことです。事業の内容や対象者をしっかりと考えて当日を想像してみたときに、必要になりそうことを必要なだけ行える・準備できる、知識や情報を備えていきましょう!

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