「東京都各地で活躍するミスター&ミス リレーコラム」No.11

東京都各地で活躍する青年経済人にそのまちの魅力や、ご自身について、まちとのつながり等をお聞きする当コラム。今回はデザインコンサルタント、D-Socialの二ノ宮傑さんにお話しをお聞きしました。

  • 名前 二ノ宮 傑
  • 生年 1990年
  • 職業 デザインコンサルタント、まちつくり
  • 青梅市在住・在勤
現在の年齢は何歳ですか
27歳です。
青梅JCの中で2番目に若いです。
職業はデザインコンサルタントをやっています。平面的なデザイナーではなく中小企業を如何に社会になじませるか、あるサービスを如何に社会に貢献させるかというようなデザインです。
コンサルタントに近いですが、中小企業診断士の資格は持っておらず、デザイナーとしての目線でサポートをしています。会社勤めもしておりまして、株式会社まちつくり青梅にも所属しています。
社会と会社を繋げる仕組みのデザインということですね
そうですね。
それを地域版で置き換えると、ある特定の地域に対して貢献させていくというようなデザインです。
もともとは企業のデザイナーだったのですが、それを辞めて現在に至ります。
まちづくり会社なのですが、そこでの仕事は4割程度で、それとは別に個人業で6割程度働いています。個人事業主として幾つか事業を持っています。
では二ノ宮さんにデザインを頼みたい場合には個人で受ける場合もあれば、
会社で受ける場合もあったということですか
会社では受けませんでした。
会社では自分の担当として割り振られたものをやるだけで、それとは別に個人で仕事を請け負っていました。
赤坂にずっと勤務していて、そこでは工業デザインに従事していました。
約1年前に個人事業主として会社を立ち上げて、完全にフリーになった段階でJCに入会しました。

では普段からJCでの事業と同じような事をやっているわけですね
個人的な意見ですが青梅のJCは特に、地域愛が凄くあると思っています。
学生のころからずっと都心で地域愛があまり無い環境で育ったので、やはり最初のころはその温度差に苦労しました。現在のJCでの所属は地域活性化委員会なので、委員会での仕事を、個人の仕事でもやっている形になりますね。
なぜ若くして会社勤めから、個人事業主になろうと思ったのですか?
デザイナーは23区に集中しています。僕は東京の美大出身なのですが、だいたいアーティストやデザイナーの卵は都心にでたがるものです。僕はずっと東京で育ったせいか、ビル街になればなるほど情報はあるけれど、それとは別に東京の端の地域にはそれと異なる資源があると考えていました。その資源を活かせるようなデザインをしたいと思ったんです。もともと工業デザインもそうですが、インフラの事業もやっていたので、そういった面から中小企業のサービスや商品を社会にどう貢献させるかをコンサルタントする職業。それが新しいデザインコンサルタントという領域の仕事で、それの第一人者としてこの地域を開拓していきたいと思いました。
西多摩地域でデザインコンサルタントと言ったら「僕」と言われるくらいになりたいというプランがあって、この地域に活動の焦点を当てたという形です。
同じような志を持っている会社は結構あるのですか?
そういった会社はいくつかありますが、この地域にはそんなに多くないです。
これから増えてくると思いますが、デザインコンサルタントという仕事の肩書自体も少ないので
ようやくデザインという言葉の捉え方が広がってきた感じはしますよね
具体的に仕事でこんなことがあったという話を聞かせて下さい
最近で言うと、日経社さんから商品の減災顕在に視点を当てたリブランディングの依頼を受けました。こちらの知識に当てはめた上で、そういった地域資源を再定義するというような仕事です。サービスなので具体的なアウトプットは見せられないですが、そういった中で減災顕在というのは一つの目に見えるものとしてやっています。基本的にモノのデザインをするわけではないです。
あくまで会社さんの持っている商品に対しての、売り方や見せ方を変えていくような形ですか
そういったデザイナーもいますが、僕はサービス系のデザイナーなので、商品のプロモーション展開もします。
地域の人に愛される商品にするための一連のストーリーを作る様なことをやっています。
目に見えない、そのものに対してのストーリー作りや背景作りといったことですね
そうですね
今はそういった方々が多くなってきている趣向ですね。

インタビューをさせていただいている、このお店にはストーリーがあるとの事ですが、聞かせていただけますか
最初の発端として、青梅の空き店舗が凄く多いということがありました。
現在は近くの商店街を見ても少しお店が増えた気がしますが、以前はシャッター街の様な感じでした。
そこで株式会社まちつくり青梅で行っている事業のひとつ、「空き店舗不動産」という、借り手とオーナーさんをマッチングさせる仲介サービスのようなものを行っています。
その中で青梅JCの歴代理事長である、武藤治作酒店の武藤さんから青梅の中心地で青梅の地ビールを飲めるお店を作る構想があり、お手伝いさせていただきオープンしたのがこのお店「青梅麦酒」です。
「VEPER(ベイパール)」というクロアチア語でイノシシという意味の地ビールを扱っています。※青梅市がイノシシの形状に見えるので名付けたものです。私もマネージャーとして携わらせていただいています。
ただ、要望があったのは武藤さんだけではありませんでした。まず、ここの物件に手を挙げて、事業計画を出していただき、何人かいた候補者の中から武藤さんが選ばれたというような感じです。
最初ですが、まずは弊社でこの物件を借りました。そして又貸しの様な形で武藤さんにお貸ししましたので、実際は弊社から武藤さんに500万円投資したような形でしたね。
今はお酒ブームが来ていると思うので、弊社としては中心地市街地を盛り上げるということも目的として、武藤さんと手を取り合って臨みました。
空き店舗の対策という形ですか
そうです。
青梅市が中心地市街地活性化協議という認定を国からとったのが5年前で、その中で空き店舗をどうにかするための事業を作りました。
それに応じて弊社のまちづくり会社ができて、武藤さんとの出会い、そして企画実現となりました。
では青梅市や国から少し援助金がでることもあるのですか
会社には一応出たりすることもあります。ただ、このお店自体はそういった名目ではなく、弊社の融資で借りた形です。
最終的に武藤さんはクラウドファンディングも用いて資金を集めたんですよね?
そうです。モーションギャラリーというクラウドファンディングの中でプロジェクトを公開し300万程集まりました。武藤さんの人柄もありましたね。
地ビールですが、今は奥多摩にあるクラフトビールを作っているお店に委託醸造している状態なので、いずれは自家の醸造所をつくる予定です。
まだまだストーリーが続いているんですね
そうです
弊社もいままでは、ただ物件の借り手とオーナーさんの仲介をするだけだったのですが、資金を投入したこういった事業は初めての試みでした。これからそういった借り手も多くなっていくのではないかと思っています。
このお店は何時から何時まで営業しているんですか
平日はランチタイムを3時間、休憩をはさんで17時から23時までです。
ここら辺だと、普通は平均一日で1~2万いけばいい方なのですが、
このお店は平均で一日5万ほど売り上げています。週末は10万超えるのが普通くらいですね。
どういった客層が多いですか
SNSでリーチ数をみると大体30~40代が一番多い様に思います。
武藤さん世代ですね。武藤さんを知っているからというのもあると思います。身内も一見さんも多いです。
どこでもビールは飲めると思うのですが、女性の方でも一人でも気軽に、
帰宅時に飲めるようなスタイルを目指しています。
ただ、独占欲というのはあまりなく、あくまで街の活性化の為に一杯目を飲んで二杯目は別のお店で飲んでというような、商店街を盛り上げる事をコンセプトとしています。
今後どういう地域で仕事をしていきたいですか?
僕はあまり組織に囚われたくないので、
自分のやりたい事が決まっていてそこからはずれると凄く嫌いなんです。将来的にはこういった地域の仕事を海外に持って行きたいと思っています。僕の相方に中国人の方がいて、その方は北京の方なんですが、
いずれかは北京に移住したいですね。僕がいなくても回る様な循環システムをうまく作りたいです。
僕はもともとヨーロッパへの趣向が強かったので、ずっと留学もしたいと思っていて、それもあって、
海外と日本とを行ったり来たりできればと。デザインだけじゃなくてメイドインジャパンを活かせるような事業を展開できるといいです。
あることを始めて、それを後世につなげるような考え方はすごくJCっぽいですね
この地域でできることはいっぱいあって、都心じゃなきゃ出来ないというのはおかしいので、
確約を持たせた仕事を学生たちに繋げるような、デザインのインフラをこっちに作りたいんです。
その為にはまず中小企業さんたちの理解が必要なんです。という意味でデザインコンサルタントをやっています。学生やデザイナーの卵たちにもJC活動に入って貰いながら、デザインを見合わせる道のようなものを作りたいです。JCに入った理由もそれがありつつ、まずは自分が売れる為に・・というのがあります。昨年は凄く活動を頑張ったんですが、今年は自分の仕事が忙しすぎて体力的に追いつきませんでした。
JCは2年目なんですよね
実質2年目に入りました
ご自分から入られたのですか?
例会の時に、ワークショップの講師として呼ばれたことがあって、
その際に専務理事から判子を持ってきてと言われました。
仕事の契約の話かと思ったら、その場で入会届を書くことになりました。
そういったご縁もあって、専務理事の所で働いている相方の女性がうちで働いてくれているんです。
ちなみに中国語は喋れるんですか?
一応日常会話位なら喋れます。独学で勉強しました。

JCに入ってみてどうですか?
いままで組織に入ったことがなかったので、縦社会の中でかなり勉強になりました。
美大の時は、そういった上下関係は特に気にせず、最終的な結果がすべてだと思っていたので。
JCに入ってそういった人間関係を省いてゴールに近づけない事が、すごく勉強になっています。
いまのJCでは、入会して1.2年目の若手を、兄弟の様な形で4年目の先輩とバディを組ませるスタイルを取っているんです。まだ議案の作成はしたことがなくて、主に議案をプロモーションさせるためのフェイスブックでの広報をやっています。あとは議事録の作成ですね。
企業研修を受けたことがそんなに無いので、ある意味社会人として組織を学ぶ場として勉強になります。
今後は広報ばかりやるのではなく議案もやってみたいと思っています。あとは出向することも考えています。
他の団体には所属していますか。消防団とか。
いえ、他の団体には所属していません。
人によってはいるのかもしれませんが、僕はすこし消防の雰囲気が苦手なので。
でも消防の方がJCより地域愛が強い感じはしますよね。
地元で誘われることもあるのですが、断っています。
JCはオブザーブとして例会に参加した時も楽しかったですし、
世界規模なのでやっぱり他の団体とは違いますね。
青梅の魅力はなんですか?
多摩川近辺や、山の中を走るトレイルラン等、自然が魅力ですね。
今の現代人は昔と違ってお金にも時間にも余裕ができて、そのお金の余裕をどこに向けようかというときにクラウドファンディングのように、投資型の支援をして下さる方もいます。
西多摩のアクティビティー事業にはすごくお金がかかります。例えば奥多摩にグランピングという施設があるんですが、自然の中のホテルで、モンゴルのゲルのようなものの中に高級なシャンデリアがぶら下がっているような・・普通の感覚と違って、最近はスマホと財布だけ持って身軽な状態ででかけるスタイルが主流になっています。そこにはキャンプ道具等が全部そろっていて、奥多摩を最高のロケーションで見られるんです。ちなみに一泊10万です。それでも今の現代人はそれにお金を払うんです。モノではなくサービス、体験を買っているような感じです。最近民泊の事業に法改正があって、民泊も増えてきているので、西多摩地域は本当に観光ビジネスが主流になってきています。あとは「移住体験住宅」という、藁ぶき屋根の住まいで水道と電気とガス以外の設備はない場所で、田舎体験が出来るというような事業もあります。日常生活で都心での仕事に疲れた時に、直ぐ近くでプチ田舎体験が出来るというのが、手軽な感じでこれからどんどん人気がで出そうですよね。最近の東京の中ではこの西多摩地域が一番面白い地域だと思います。
行政もそこに力をいれているんですか
はい、入れています
各市町村によって温度差は異なるのですが、青梅市はドイツのボッパルト市というところと姉妹都市の提携を結んでいる関係もあって、カヌー教育の合宿地交換等も行っています。
ドイツやロシアから合宿にくるんです。
今生かせていないけど、今後活かせるんじゃないかというものはありますか
先程も言いましたが、都心疲れした方々のために森林セラピー等、
ストレス解消のためにただそこにいくだけで疲労回復するというようなことが、今後人気が出て来るんじゃないかと思います。
二ノ宮君ありがとうございました、今後も仕事にJC運動に頑張ってください!

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